単衣の羽織とコート
最近は季節の変わり目の期間が長く続くようです。加えて温暖化のせいでしょうか。
春から初夏へ、そして秋から冬へ向かう頃、帯付きの姿で外出するのを少しためらう時はありませんか?
今回は季節の変わり目に重宝する単衣の羽織りとコートについての話しです。
裏地は付けずに
例えば、春が遅くて冬のコートが重苦しいと感じられた時。秋の大気をひんやり感じた頃に帯付き姿では心許ないし、でもコートを着るのはまだ早いかなと思われた時。何かちょっと羽織って出掛けたいと思う時はありませんか?こんな時こそ単衣の羽織やコートの出番です。
単衣の羽織やコートと言うことは裏の生地をつけないで一枚仕立てと言うことです。
ショールを持って出掛けるというのも手ですが、案外と邪魔になったり、ずるずると落ちたりもします。そういう時は単衣の羽織やコートがきっと便利で役立つでしょう。
冬の厳しい寒さが年毎に無くなり、春の期間が長かったりする現在の気候では単衣の便利さを特に痛感いたします。着物にも同じ事が言えます。秋口に着物で旅に行くなら単衣のコートを着れば軽くて塵よけにもなります。
単衣の羽織りとコートを着る時
具体的に、着る時期の目安を表にしてみましたので参考にしてください。
※1ヶ月を4週に分ける。
単衣の羽織とコートをどんな日に着ようかと考えるべきか、改めてまとめておきます。
春の頃・・・桜の咲く頃、風のある日、冬のコートが重いなと感じるとき。
秋の頃・・・そろそろ紅葉が始まる頃、帯付きの姿では肌寒さを感じるとき。
以上のような日を目安として、あとはその日の温度、気候、体感温度を頼りとしてください。
そして、古い羽織りや着物等を、洗い張りする機会があったとき、単衣の羽織りやコートを作られることをお薦めいたします。