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過去開催のレポート
「瑠璃の会」はいつでもどこでも気軽に着物で遊びに行こうという主旨を持った会です。このページでは「瑠璃の会」が行われた当日の様子をレポートしていきたいと思います。
「アールデコ!懐かし目白の洋館へ」
〜クラリネットと歌に乗せてフレンチ晩餐会〜
2015年4月25日開催
今回は歴史的建造物に指定されているレトロな洋館「日立目白クラブ」を貸し切っての晩餐会を開催しました。
暮春の夕方からの開催に62名の参加者が集いました。初参加の方は14名。インターネットを通じて初参加された方が今回より大幅に増えました。
まだ袷の時期でもありましたので、コート姿と帯付き姿と両方の方がいらっしゃいました。皆様それぞれ素敵な装いです。玄関脇はツツジが満開で、花壇の前で記念撮影です!
この洋館は当時欧米で流行していたアールデコ様式が取り入れられており、館内の装飾には幾何学的な線や、自然をイメージしたモチーフが多用されている点が特徴となっています。
入口の赤い絨毯を通り、アーチ状の扉を通り抜けるとタイムスリップしたかのようなノスタルジックな世界。洋館と着物の組み合わせは相性抜群ですね!
設計士の権藤要吉氏は、赤坂の「旧李王家邸」、白金台の庭園美術館にある「旧朝香宮邸」などを設計しており、建築学的にも貴重な建物となっています。
この建物は一般公開されてないので、今回内部に入るのはまたとない機会となりました。
ステンドグラスにシャンデリア、装飾美は特に素晴らしくドリンクを飲みながら待合室でしばしご歓談。古時計が静かに時を刻みます。
さて、いよいよ開演です。クラリネットの大友幸太郎さん、ソプラノの佐藤りなさん、ピアノの中山博之さんの3人でクラシックコンサートを演奏しました。
クラリネットの懐かしくて優しい音色が洋館に響きます。シューベルトやショパンなど♪
第一部の演奏が終わると、もう30年以上も瑠璃の会に参加して下さってるメンバーから乾杯のご挨拶を頂き、お食事タイムとなりました。
料理が提供される食器類は洋館仕様に特注された高級品が多く優雅な気持ちになります!
デザートタイムから第二部の演奏が始まりました。後半はベニーグットマンやショパンなど聴きなじみの音楽と、即興にて「クラリネットをこわしちゃった」など楽しい曲目も演奏されました。
着物と建物、音楽とお食事。いつも皆様と過ごせる楽しい時間に幸せを感じます!また何か楽しい企画を考えたいと思っております。
いつも支えて下さるメンバーの皆様に感謝です。またお会いできる日を楽しみに!末永く瑠璃の会をよろしくお願いします。
「映画音楽と過ごす極上のひととき」
〜映画音楽コンサートと表参道の老舗フレンチ〜
2014年11月30日開催
11月30日、着物で遊ぶ「瑠璃の会」が表参道のフレンチレストランbambooにて開催されました。77名もの参加者が集い、初冬の午後のひと時を楽しく過ごしました。会場となったbambooは表参道で40年近くも続く老舗フレンチです。
表参道ヒルズ前の道を1本路地裏に曲がると一戸建ての邸宅があり、外観は花と緑に囲まれた白亜の洋館です。
バラのアーチをくぐって階段を下りると、表通りからは考えられない隠れ家的な空間が広がります。
今回は懐かしの映画音楽から現代の映画音楽までの演奏を楽しむ企画となりました。
晩秋から初冬にかけての様々な装いで皆様お集まり下さいました。紬、訪問着、小紋などそれぞれお気に入りの着物で華やかなパーティーとなりました。
ようこそいらっしゃいました!今年1月以来、久々の再会に皆様の顔も思わずほころびます。嬉しいことに初参加の方も20名ほどいらっしゃいました。
会場に入ると豪華なシャンデリアに大きな鏡、そして調度品の数々。(わぉ...!ゴージャス)
「映画音楽と過ごす極上のひととき」というテーマとなってますが、いったいどんな会になるのでしょう。
出演者はお馴染み、テノールの大川信之さん、初登場のヴァイオリンの山内達也さん、ピアノの赤星裕子さんです。
第一部の演奏がピアノの音と共に始まりました。やはり生演奏で聴く音楽には格別のものがありますね。瑠璃の会では初の試みとなる映像も一緒にお楽しみ下さい!
名画の懐かしい映像と合わせて「雨に唄えば」「戦場のピアニスト」「ニューシネマパラダイス」「ゴットファーザー」など、誰もが一度は聴いたことある名曲の数々が演奏されていきました。
さてここからは楽しいお食事の時間です。次々と美味しい料理が運ばれてきます。新しい出会いも祝してシャンパンで乾杯!着物好き同士交流を深めましょう。
お席を立ってテーブル間での交流。瑠璃の会を通して知り合った仲間たちと和気あいあい。リピーターが多いのもこの会の特徴です。
唯一のルール、ドレスコード=着物ですが、どんな着物でもOK。お好きな着物を着れば良いので堅苦しさはありません。年齢も職業も様々、お仲間を増やしてどんどん楽しい交流をして下さいね。
お腹がいっぱいになったところで第2部の演奏スタートです。後半は「カサブランカ」「ウエストサイド物語」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「オペラ座の怪人」などが演奏されました。
まさに、映画音楽と過ごす極上のひととき、心も豊かになりました。「いやー映画って本当に良いものですね〜」(笑)
おかげさまで今回も盛会となり、参加して頂いた皆様に感謝です。毎回、手作りの会ではありますが皆様の笑顔を見ていると励まされます。これからも皆様の期待に応えられるように頑張ります。次の開催もお楽しみに。
「Happy&Jazzy に新年会 in 東中野」
〜ニューイヤー・ジャズコンサートとハッピーブッフェ〜
2014年1月26日開催
今回、瑠璃の会では何十年ぶりかの1月開催ということで、新年会らしく「楽しく賑やかに」をテーマに着物とジャズ演奏の組み合わせとなりました。
参加者57名、初参加の方が11名。当日、若干雨が心配されたものの予報を裏切り、冬にもかかわらず桜も咲きそうな暖かい陽気の日曜日となりました。
主催者佐藤節子による開会の挨拶の後、軽快なジャズ演奏と共に新年会の楽しい幕が開かれました。
今回、ゲストにお呼びしたのは「ベリーメリー•カルテット」の皆さん。ピアノ&ボーカル木原健太郎 さん、トランペット 田中 充さん、サックス 橋爪亮督さん、バス 嶌田 憲二 さんからなる4人組のジャズユニットです。
全員がボストンのバークリー音楽大学ご出身ということで本格的なジャズの心地よいサウンドに酔いしれました。
♪smile、♪りんご追分、♪Tennesee waltz、♪Take the A train など、オリジナルナンバーからスタンダードナンバーまで幅広い曲目が演奏されました。
第一部の演奏が終わるとお腹もすいてきました。お待ちかねお食事タイムです。今年もいい年でありますように。乾杯!!
今回はかねてより皆様から要望のあった着席ブッフェスタイルを取り入れてみました。お席を立つことでテーブル間の交流もし易く、着物や音楽の話に花が咲きます。
お正月らしい飾り付けと共に、お寿司から洋食、中華、各種チーズにワインまで数多くのメニューをおいしく頂きました。
デザートタイムが始まる頃から第二部の演奏がスタートです。おしゃべりも弾みお腹もいっぱいになれば次第に身体もほぐれてきて、後半の演奏からはリズムを刻みノリノリで演奏を楽しみました。
今回は着席ながらもブッフェスタイルでお話も弾み、参加者同士の交流も大いに計れました。着物男子も少しずつ増えて来ました。新年1月の瑠璃の会は改まる気持ちも湧いて新鮮です。
毎回、瑠璃の会の企画には頭をひねり準備も大変ですが、参加者皆様の笑顔を見ているとやりがいがあります。ご参加の皆様に感謝の一日です。この会も無事に終わりようやく新年度の幕が開けた気がしました。
それにしても着物を着ると姿勢がよくなり何てしゃっきりするのでしょうか。皆様の着席された着物姿を後ろから眺めて、着物はやはり日本人によくあっているし美しく見せるものだと改めて感じました。
「小粋にタンゴ de 神楽坂」
〜赤城神社でアルゼンチンタンゴ。こだわり素材のイタリアン〜
2013年5月25日開催
爽やかに緑風渡る皐月晴れの一日。小粋な江戸情緒が残る神楽坂にて半年ぶりに瑠璃の会が開催されました。アルゼンチンタンゴの演奏と美味しいイタリアンのコース料理を楽しむ企画となりました。参加者72名。案内開始3週間で定員に達し、皆様には心より感謝を申し上げます。
今回、会場となったのは神楽坂駅から徒歩1分、赤城神社の境内ホールです。情熱と哀愁のアルゼンチンタンゴと神社という何とも不思議な組み合わせ。一体どんな会となるのでしょうか。
鳥居をくぐり参道を抜けると驚くほど近代的な神社です。ちょっと可愛らしい感じの狛犬が私たちを迎えてくれました。
花街としても魅力溢れるこの街は、レトロとモダンが調和し着物姿で歩くのにはとても楽しい街です。
まずは神様にご参拝。皆様何をお願いされたのでしょう。今日が楽しい1日になりますように。
この神社は世界的な建築家、隈研吾氏が再生プロジェクトを手がけ2010年に竣工しました。ちなみに今年こけら落としとなった新・歌舞伎座も隈氏の設計によるものです。
この時期の着物は、袷、単衣、紗合わせなど、最も種類の多い着物が着られる季節です。この日は爽やかな5月の陽気で皆様、それぞれのコーディネートでいらっしゃいました。
境内の地下に降りるとモダンなホールがあります。今回、瑠璃の会のゲストに来て頂いたのは、テノール、ピアノ、ヴァイオリン、バンドネオンの4人組からなるアルゼンチンタンゴの音楽ユニット「インフィーニート・パトス」です。いよいよ開演となります。
テノール大川信之さん。ピアノ安田裕樹さん。バンドネオン平田耕治さん。ヴァイオリン那須亜紀子さんによる第一部の演奏が始まりました。
♪カミニート、♪オブリビオン、♪わが懐かしのブエノスアイレスなど。間近で聴くとすごい迫力。まさに情熱。タンゴで用いられる楽器バンドネオンは習得が非常に難しいそうです。左右にボタンがいっぱいですね。叙情的な音色が特徴的でした。
第一部の演奏が終わり、シャンパンで乾杯。お腹も空いてきました。
今回、お料理をお願いした水上正太シェフは北イタリアを中心に、ミシュラン2つ星、3つ星を獲得しているリストランテで修業したシェフです。神楽坂駅近くに「ソプラ・アクア」というリストランテを構えてます。
当日は、瑠璃の会という和のテーマに併せ、前菜の一品、野菜のゼリー寄せに柚の風味を加えるなど、美しくおいしい料理を提供して下さいました。
ワインを飲みながら楽しいおしゃべりのひととき。インターネットを通して初めて参加して下さった方々が何人も加わり、素敵な着物仲間が増えたことを嬉しく思います。瑠璃の会へようこそ!
お腹も満たされたところで第二部の演奏の始まりです。後半はピアソラの曲を中心に♪ロコへのバラード、♪リベルタンゴ、主催者たっての希望でミュージカル「エビータ」より♪アルゼンチンよ泣かないでなど。
アルゼンチンタンゴの心地よい響きをたっぷりと堪能したのでした。
参加して下さった着物好きの皆様ありがとうございました。また何か楽しい企画を考えていきたいと思います。そして次の瑠璃の会でもお会いしましょう。
「癒されたいもん!虎ノ門」
〜智美術館にて本格フレンチ。チェロとハープの甘美な響き〜
2012年11月 3日開催
11月3日の文化の日、菊池寛実記念 智美術館にて瑠璃の会が開催されました。おだやかな晩秋の中、2年ぶりの開催となりました。
虎ノ門のホテルオークラのすぐ目の前の高台に立つ智美術館は、現代陶芸を中心にコレクションした美術館です。
敷地内には大正時代に建てられた西洋館(国の登録文化財)や持仏堂と和風の蔵が、日本庭園を囲んで都心とは思えない隠れ家的な雰囲気を醸し出しています。
今回の企画はチェロとハープによる二重奏をフレンチのお食事会の前後にはさみ楽しんだ後、美術館にて色鍋島の陶器を鑑賞をするという、文化の日には何とも相応しく贅沢な1日となりました。
総勢で42人の着物姿が集まり優雅な秋の半日を美術館で過ごしました。
館内にあるフレンチレストランの「ヴォワ・ラクテ」は都心とは思えない、とても落ち着いたレストランで、ガラス張りの店内からは緑の美しい庭園が見えて素敵です。
コンサートでも珍しいチェロとハープによる組み合わせの演奏は、瑠璃の会のかねてからの希望でしたから、この企画の実現が出来てうれしく思います。チェロが新井幸子さん。ハープが片岡詩乃さん。オーケストラでも活躍中のおふたりによる演奏でした。
曲目は♪エルガーの愛の挨拶、♪バッハのG線上のアリア、♪ニューシネマパラダイス愛のテーマ、♪ビートルズのイエスタディなど、幅広い曲目が演奏がされていきました。
今までハープの演奏をこんなに近くで聴く事もなかったので、皆さん楽器にも興味津々でした。
1部の演奏も終わりシャンパンで乾杯。フレンチのコース料理を頂きながら、お楽しみのお食事会です。メインディッシュはこちらのレストランの名物でもある、国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。新しい出会いでも皆さん着物や音楽の話で和気あいあいです。
食後のコーヒータイムから2部の演奏が始まり、奏でられた二重唱の調べに癒されてガラス越しの秋の日差しが移ろう時間がまた穏やかで美しいものでした。
演奏終了後は美術館に移し、江戸時代に佐賀・鍋島藩で発展した色絵磁器である色鍋島を継承する陶家である、十三代・十四代 今泉今右衛門家の作品展を鑑賞しました。
智美術館はすばらしい展示方法と洗練されたデザインの美術館で、訪れる度に螺旋階段の手作りのガラスの手すりに心惹かれます。
今回の瑠璃の会の参加メンバーの中には陶芸を嗜まれてる方も何人かいらしており熱心に鑑賞されてました。学芸員さんの詳しい説明を受けながら色鍋島の粋を堪能しました。
瑠璃の会は全員が着物姿で集い遊ぶ事がコンセプトでありましたから、また我々の会も日本の文化を継承して行くものだと自負しており、なかなか企画が難しい事もありますが今後も会の方針をぶれずに行こうと思いを強くしました。
ご参加の皆様には本当に感謝しています。最後に、皆様と記念に撮った着物姿を一部ご紹介します。
「瑠璃の会」は昭和が終わろうとしていた頃よりスタートした会ですから、かれこれ30年近くは続いております。
着物を着る方が減らないように、着物を着て楽しめる大人の社交の場が少なくなりませんようにと願いつつ、また来年も皆様に喜ばれるような会にしようと今からすでに準備に入っています。次回も楽しみにして下さい。
「午後はショパン、夜からシャンパン!六本木」
〜ショパン生誕200年・安田弘樹ピアノリサイタル&ワインレストラン〜
2010年11月27日開催
瑠璃の会では11月27日に、ショパンの生誕200年に因み、安田裕樹氏によるピアノリサイタルが六本木にて行われました。
当日は10月上旬なみの暖かな快晴で天気も味方してくれたようです。参加者は60名。若干の定員オーバーでした。ご案内開始わずか1週間で定員が埋まり、嬉しい悲鳴でしたが、それ以上の申し込みの方々にお断りせざるをえなかったことについて本当に申し訳なかったとお詫び致します。
ホールは満席の中、オールショパンのピアノ曲が溢れて美しくまた力強い旋律に心地よい時間が持てました。♪ノクターン、♪子犬のワルツ、♪別れの曲など次々と名曲が演奏される中、安田裕樹氏自らが書き下ろした曲の解説なども加わり、ショパンイヤーにふさわしい素晴らしいコンサートとなりました。
ピアノを弾く安田裕樹氏の素敵な雰囲気が魅力的で、瑠璃の会ではいつも人気が高く度々演奏をお願いしています。今回のソロのリサイタルは本当に素晴らしく贅沢な時間が流れて行きました。
コンサートの1部と2部の間の休憩時間には、ホワイエにてティータイムも加わりしばしのご歓談となりました。
コンサート終了後はワインレストラン、テロワールに場所を移し夕食会がスタートしました。シャンパンの乾杯とともに美味しいワインを飲みながらの歓談で各テーブルで話に花が咲いたようです。
この日のためにシェフに用意してもらった特別メニューでは料理の1品にショパンの好物だったという鶏のブリカッセ(クリームの煮込み料理)に、やはり好物だったという伊勢エビを添えて、ショパンのイメージというパスタもあり美味しく頂きました。
ワインが進むにつれ六本木での夜も更けて、また来年の再会を希望しつつ皆様とお別れしました。準備に始まり実行まで、多くの方の協力も得て無事に終えたことに感謝しております。
終わればすぐに来年の企画はどうしようかと考えてしまいますが、また1から企画を温めて行ければと思っています。ぜひ次回も楽しみにご参加ください。
「召しませ!明治の洋館へ」
〜旧岩崎邸コンサート&東天紅にて夕食会〜
2009年 9月26日開催
夏日も最後となった9月26日、上野池之端の重要文化財旧岩崎邸庭園にて今年の瑠璃の会「召しませ!明治の洋館へ」〜旧岩崎邸コンサート&東天紅にて夕食会〜が開かれました。
今回ご参加の51名の皆様には本当に感謝です。はじめてお目にかかる方も10名ほどいらして新しい出会いは着物が好きな方はまだまだいらっしゃるという嬉しさにもつながり、私にとって心強いものでした。
なかなか微妙な日取りで、夏でもなくまだ秋でもなくというこの日は、どんな着物で出かけるかという悩みも若干あったと思われますが、この会に参加の方々は思い思い流石の装いでした。着る機会が少ない単衣の着物たちが随分と喜んだに違いありません。
旧岩崎邸内のサロンでコンサートが13時より開かれて旧岩崎邸にまつわる歌の数々が歌われ、遠い日々の良き時代に想いを馳せながら素晴らしい建物の内部を楽しみつつ3時間あまりの刻を過ごしました。
洋館に続く和館ではお抹茶を頂いたり、ガイドさんの熱心な建物の説明がなされたりしてあの時代の特権階級の人たちがどんな暮らしをしていたかを知る事になりました。
西洋の文化と和の文化が融合する建物の内部と緑のフラットな明るい庭園、庭に立てられたビリヤード場も興味深い建物で、全体は今で言うところの和モダン的な感覚です。
コンサートの1部、2部の間にはお茶の時間も挟んで、ゆったりと楽しみ、涼しくなった夕方にはお庭に出て歓談しながら、ひと時の得難い時間が流れていきました。
皆様の着物姿は庭と建物にとても映えて、優雅でレトロな背景に良く似合っておりました。
17時からは近くの上野東天紅本店に場所を移して暮れて行く不忍池を背景に、中華料理のお食事会となりましたが、程よい人数で5つのテーブルは和気あいあい、楽しい会話に弾む時間が過ぎて行きました。
始めて出会ったりする方々と同じテーブルで食事をする経験は、瑠璃の会ならではの事でそれこそが私の望む形です。こんな風に年齢も環境もお仕事も越えて集まれる会もそうないのではと自負しております。
19時頃に会は無事終わり、またいつか瑠璃の会にいらして頂くように皆様にお願いしてお別れいたしました。
今回はやや難しい季節の設定でしたが、次回は袷の着物が着られるころにと考えています。
お手持ちの着物が1回でもお召しになって頂けるように、より多くの方の目に触れる事ができるようにと、これからも着物を着て行ける楽しい企画を練らなくてはならないと私も決意を新たにいたしました。毎回手作りの会ではありますが、ぜひ次回の瑠璃の会もお楽しみにして下さい。
「日比谷の森でノスタルジー」
〜仏蘭西料理&コンサート〜
2008年11月29日開催
11月も終わりかけた29日、今回は日比谷松本楼において、一年ぶりに瑠璃の会「日比谷の森でノスタルジー」〜仏蘭西料理&コンサート〜が開催されました。
今回はアクセスの良い都心でしたから参加の方々もわかりやすかったと思います。総勢70名の満席で女性はもとより男性陣の着物姿もちらほら混じり嬉しいことでした。
昼間の快晴に恵まれて、日がまさに落ちようとする頃、松本楼の建物の前にある銀杏の巨木通称「首かけの銀杏」が黄金色に夕日に映え11月に別れを告げるかのように、はらはらとその葉を散らせ、地面は真黄色に染まっていました。
振り返ると日比谷公園のあちこちに銀杏の木があって、こんな都心にすばらしいところがあったのに、いつもせかせかと日比谷公園の周りばかり行き来していて気がつかなかったことが、少し悔やまれました。
あっという間に初冬の日は落ちて、あたりが暗くなる頃定刻通り18時に瑠璃の会は開かれました。
「日比谷の森でノスタルジー」と銘打った仏蘭西料理とコンサートはアコーディオンとヴァィオリンの素敵なユニット「ドゥ・マルシェ」を迎えて「♪巴里のお嬢さん」で幕開けとなりました。ノスタルジックな音を会場いっぱいに響かせて、それは楽しい雰囲気でした。
着物姿も思い思いに色々です。各自が好きな着物姿を心から楽しみました。舞い落ちる黄色い銀杏が目に残る夜に、秋の終わりのピリオドを打つようなパーテイとなりました。
宴たけなわとなりお話も弾み始めたころ、第2部のはじめは「♪パリ野郎」から軽快に始まり、最後は「♪リベルタンゴ」などアルゼンチンタンゴが情熱的に演奏され、盛会のうちに幕を閉じました。
日比谷の森はすっぽりと闇の中で熱い調べが交錯する中、着物好き仲間のまたの再会を約束したのでした。また楽しい企画をしてこれからも「瑠璃の会」を盛り上げて行きたいと思います。
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