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過去開催のレポート
「瑠璃の会」はいつでもどこでも気軽に着物で遊びに行こうという主旨を持った会です。このページでは「瑠璃の会」が行われた当日の様子をレポートしていきたいと思います。
「クラシックと和楽器の融合。心に響く!日本のうた」
〜秋の大隈庭園散策&リーガロイヤルホテル東京・皇家龍鳳で味わう本格中華〜
2016年11月5日開催
空気も澄んで抜けるような青い空。見事な秋晴れの日に、早稲田にあるリーガロイヤルホテル東京にて「瑠璃の会」が開催されました。
今回は、日本語の持つ言葉の美しさをテーマに、クラシックと和楽器の融合(テノール、津軽三味線、オーボエによる演奏)で「日本のうた」を楽しみます。
さらに今回もう一つの試みが、季節が移ろう秋の日本庭園を着物で散策することです。日本庭園と着物はもちろん言うことなしの組み合わせです。
絶好の着物日和の中、大隈庭園(旧松平讃岐守下屋敷庭園)にて、色づく紅葉を皆さんと楽しみました。
今回の参加者は満員の65名、初参加の方が19名いらっしゃいました。季節を意識した紅葉や銀杏の柄、秋を意識した美しい装いが多く見られました。皆さん艶やかです!
大隈庭園は、井伊掃部頭・松平讃岐守の下屋敷にあった和様四条家風の名園を、早稲田大学創設者の大隈重信が自然律に従い文人風に改造したもので、当時より都下屈指の名園と言われました。
もともとは「池泉回遊式庭園」で「近江八景」を築庭・造庭のモチーフとしてます。巨大な沓脱石、飛騨から移された茶室(完之荘)など、庭内を巡りながら日本庭園の美に触れることができます。
様々な種類の蝶が飛び交い、たわわに実った柿をメジロがついばんだりと、都会にいる事を忘れて秋の自然に触れる優雅なひとときを味わう事が出来ました。
当日はちょうど文化祭の時期と重なり、茶道部の学生さん達がお庭で野点を楽しみ、瑠璃の会のメンバーの皆さんにお茶を振舞う素敵な光景も見られました。
今回、会場となるお店はホテル内にある広東料理「皇家龍鳳」です。料理長が厳選する食材と伝統の味を極めた中華のコース料理を楽しみます。
ここ最近の開催はフレンチが続いてましたので、趣向を変え数年ぶりの中華料理です。
重厚なマホガニー張りの壁の店内。ヨーロッパのクラシックな調度品や装飾品に囲まれて豪華な気分になりました。
いよいよ開演となります。クラシックと和楽器の融合、日本語の持つ言葉の美しさ、その音楽は私たちの心にどう響くのでしょうか。
今回のゲストには、テノール歌手・大西貴浩さんと津軽三味線・福居一岳さんによる異色ユニット「和響」と、オーボエ・大下裕子さんをゲストにお迎えして「日本のうた」を楽しみます。出演者も全員着物を着て演奏するという初のコンサートになりました。
第一部は、津軽三味線の力強い演奏から始まりました。リンゴ追分♪里の秋 ♪平城山♪赤とんぼ♪ など 聞きなじみのある日本のうたは、目をつぶれば情景が浮かんでくるようで懐かしさを感じます。
第一部の演奏が終わると楽しいお食事の時間です。メンバー同士おしゃべりに花が咲きます。最近は瑠璃の会を通して知り合ったお友達同士で、歌舞伎やオペラ、屋形船など、よくお出かけをしています。
仲間の輪がどんどん広がる事が何よりも嬉しいです。堅苦しくなく着物を楽しむ。瑠璃の会では、初めて参加される方にもアットホームな雰囲気を大切にしています。
そして、デザートタイムから第二部の演奏が始まりました。コーヒールンバ♪、宵待草♪、荒城の月♪など。途中、津軽三味線やオーボエについて楽器の説明など、興味深い話も聞くことが出来ました。
瑠璃の会はお集まりの皆さんの年齢の幅が広く、今回の初参加の方は若い方が多かったですが、この会の発足当時からのメンバーの中には80代の方々も何人か居られて「瑠璃の会」の歴史の長さを感じました。
その方たちも美しくお着物を召され、着物はいくつになっても素敵な衣装だと思いました。
秋の午後は瞬く間に過ぎて終わる頃には庭園には秋の日差しも柔らかく落ちて行き、再会を約束しながら終わりとなりました。着物を着たいという縁でこれだけの方々が一同に集まる会は貴重だと思います。
皆様の晴れやかな笑顔はもちろんですが、その数だけの着物や帯たちが喜んでいるように思えました。美味しいお料理と楽しい音楽と親しい方々とおしゃべり、大好きな着物を着てお洒落を楽しむという素敵な時間を共有できて充実した秋の午後でした。
毎回、試行錯誤の手作りの会ではありますが、今後もますます楽しい会を企画できればと思います。また次回の瑠璃の会でお会いしましょう。
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